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第1土曜特集 AIホスピタルの社会実装
地域基幹病院におけるAIを活用した働き方改革への取り組み
Promotion of innovation making good use of AI for work-style reform at a flagship hospital
長堀 薫
1
Kaoru NAGAHORI
1
1国家公務員共済組合連合会横須賀共済病院病院長
キーワード:
音声入力できる電子カルテ
,
自然言語処理
,
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)
,
AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム
Keyword:
音声入力できる電子カルテ
,
自然言語処理
,
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)
,
AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム
pp.959-964
発行日 2022年9月3日
Published Date 2022/9/3
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28210959
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新型コロナウイルスの猛威に曝され,日本の医療体制の弱点,特に病院のスタッフのおかれた過酷な環境が明らかになった.労働力の減少とともに医師の罰則付き時間外労働規制も迫り,労働生産性の向上は必須である.今回,可及的に人からAIにタスクシフトして,スタッフの労働量の削減をはかるとともに専門性に特化しやすい環境を整備し,患者とよりよいコミュニケーションを築けるよう,地域医療の中核を担う基幹病院でAIの活用を進めている.まず焦点を当てたのは,病院の膨大なルーティンワークのうちの記録である.音声自動入力できる電子カルテの開発を行い,話者が単数であることと内容に繰り返しが多いことから病棟の検温業務を対象にスタディを開始している.内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム」に採択され,臨床現場の負担軽減と患者満足度の向上が両立するAIパッケージの提供を目指している.
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