Japanese
English
研究と報告
地域基幹病院におけるリハビリテーションシステム改革の効果
The effect of modified rehabilitation system in a local basic hospital.
宮本 大介
1
,
山岸 茂則
1
,
金井 友美
1
,
大月 肇
1
,
吉本 佐知子
1
,
町田 拓也
2
,
村山 孝子
3
Daisuke Miyamoto
1
,
Shigenori Yamagishi
1
,
Tomomi Kanai
1
,
Hajime Ootsuki
1
,
Sachiko Yoshimoto
1
,
Takuya Machida
2
,
Takako Murayama
3
1飯山赤十字病院リハビリテーション科
2飯山赤十字病院回復期リハビリテーション病棟
3飯山赤十字病院看護部
1Department of Rehabilitation, Japan Red Cross Iiyama Hospital
2Recovery Period Rehabilitation Ward, Japan Red Cross Iiyama Hospital
3Department of Nursing, Japan Red Cross Iiyama Hospital
キーワード:
リハビリテーションシステムの改革
,
回復期リハビリテーション病棟
,
複数担当制
Keyword:
リハビリテーションシステムの改革
,
回復期リハビリテーション病棟
,
複数担当制
pp.275-282
発行日 2006年3月10日
Published Date 2006/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100268
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はじめに
回復期リハビリテーション病棟が急増している.回復期リハビリテーション病棟の導入により病棟内ADL(activities of daily living)練習が増え,治療効果の改善を期待されるものの,病棟開設前後で治療成績を比較した報告は少ない.
当院は総ベッド数300床の,急性期治療を中心とした総合病院である.地域の基幹病院として,自己完結型リハビリテーションの提供を目指した増改築を行い,2003年3月に総合リハビリテーション施設となった.また同年5月より通所リハビリテーションを開設し,6月には従来の混合病棟1病棟(60床)をそのまま移行する形で,回復期リハビリテーション病棟を開設した.これに伴い,入院リハビリテーション担当として理学療法士(PT)3人,作業療法士(OT)1人を,通所リハビリテーション担当としてPT・OT各1人をそれぞれ増員した.これにより,従来行っていた訪問リハビリテーションと合わせ,主要なリハビリテーションリソースを整備した(表1).それに伴い,訓練量は増え,退院時の自立活動レベルが改善した.そこで,一連のリハビリテーションシステムの改革とそれに伴う訓練量や治療成績の変化について報告する.
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