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第1土曜特集 AIホスピタルの社会実装
人とテクノロジーの協調による医療現場の働き方改革
-――タブレット・ロボット・アバターを用いた実証事例
Workstyle innovation in a hospital through collaboration between people and technologies
宇賀神 敦
1
Atsushi UGAJIN
1
1株式会社日立製作所ヘルスケアイノベーション事業部,医療AIプラットフォーム技術研究組合
キーワード:
AI(人工知能)
,
eConsent
,
ロボット
,
QOL
,
働き方改革
Keyword:
AI(人工知能)
,
eConsent
,
ロボット
,
QOL
,
働き方改革
pp.882-890
発行日 2022年9月3日
Published Date 2022/9/3
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28210882
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患者のQOL(Quality of Life)を向上させるためには,患者中心の医療が必要であることは間違いないであろう.しかし患者中心の医療を実現するためには,医師,看護師,薬剤師を含む医療従事者が行う定型業務や書類作成業務の負担を軽減することにより,患者に向き合う時間を増やすことが必要となる.また,患者の副作用などの状況を医師が正確に把握することや医療従事者からの説明内容を患者が正しく理解できるような工夫も必要とされる.日立製作所は2018年より,内閣府の第2期戦略的イノベーション創造プログラム(Cross-ministerial Strategic Innovation Promotion Program:SIP)のひとつである “AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム” に参画し,IT(Information Technology)とロボットを組み合せたスマートコミュニケーション技術の研究開発を複数の医療機関と共同で進めてきた.本稿では,タブレット,人型ロボット,アバターを用いたがん薬物療法のAI問診やeConsentによる医療現場の働き方改革,患者QOLの向上を実証した複数の事例を紹介するとともに,社会実装に向けた今後の展望について述べる.
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