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第5土曜特集 小児医療の最先端
心理社会医学編
日常診療におけるサイコソーシャルアプローチ
Psychosocial approach in pediatric clinical practice
阪下 和美
1
,
秋山 千枝子
2
Kazumi SAKASHITA
1
,
Chieko AKIYAMA
2
1東京都立松沢病院精神科
2あきやま子どもクリニック
キーワード:
BPS(バイオサイコソーシャル)モデル
,
サイコソーシャルアプローチ
,
健康の社会的決定要因(SDH)
Keyword:
BPS(バイオサイコソーシャル)モデル
,
サイコソーシャルアプローチ
,
健康の社会的決定要因(SDH)
pp.520-526
発行日 2022年7月30日
Published Date 2022/7/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28205520
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身体面,心理面,社会面の状態が健康のアウトカムに影響を与える.身体面だけではなく心理社会面を評価する視点を持つ(サイコソーシャルアプローチ)ことにより,月齢・年齢,発達段階,基礎疾患の有無を問わず,子どもを包括的に診察することができる.サイコソーシャルアプローチを実践する際,子どもを中心に養育者・家庭,コミュニティ,政策のレベルを考えるとよい.思春期になると,子どもに最も近い環境は学校・友人となる.このような子どもを取り巻く環境の各レベルに存在する健康の社会的決定要因(SDH)やその他の保護因子,リスク因子を評価し,助言や指導,継続的な診察などの介入を行うことが望ましい.受診理由(主訴)の対応に加えて,サイコソーシャルアプローチを実践することで,より一層の健康支援が可能となると考えられる.
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