Japanese
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TOPICS 神経内科学
脳卒中後てんかん患者の機能予後と生命予後:PROPOSE研究の結果から
Functional outcome and mortality in patients with poststroke epilepsy:the PROPOSE Study
吉村 元
1
Hajime YOSHIMURA
1
1神戸市立医療センター中央市民病院脳神経内科
pp.224-225
発行日 2022年7月16日
Published Date 2022/7/16
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28203224
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高齢者はてんかんの発症率が最も高い年齢層であり1),人口の高齢化が進む先進国では高齢者てんかんの患者数増加が大きな問題となっている.脳卒中は高齢者てんかんの3分の1以上を占める第1の原因だが1),脳卒中後てんかんはその臨床的重要度に比べて,これまで臨床研究の対象となることが少なかった.これは,脳卒中後てんかんが脳卒中学とてんかん学の境界に位置し,両分野の専門家の接点が少なかったことが一因としてあげられる.PROPOSE(Prognosis of Post-Stroke Epilepsy)研究はわが国で両分野の専門家が協働して実施した脳卒中後てんかん患者を対象とした多施設前向き観察研究である(表1)2).本稿では脳卒中後てんかん患者の予後についてPROPOSE研究の結果を中心に紹介する.
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