特集 2型糖尿病の最新治療のために必要な知識
CGM,FreeStyleリブレProを糖尿病診療にどう生かす
西村 理明
1
1東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科主任教授
キーワード:
HbA1c
,
SMBG
,
血糖変動
,
CGM
Keyword:
HbA1c
,
SMBG
,
血糖変動
,
CGM
pp.31-35
発行日 2017年4月20日
Published Date 2017/4/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.35.04_0031-0035
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糖尿病治療における血糖コントロール指標として,主にHbA1cと血糖値が用いられている。しかし,HbA1cは長期にわたる血糖変動の平均値を反映する指標であるため1),日々の血糖値の変動を必ずしも反映しない2)。糖尿病患者の血糖値を把握するために世界中で使用されている簡易な機器は,血糖自己測定(self monitoring of blood glucose;SMBG)用の機器である。しかし,SMBGは測定時点の血糖値を示してくれるが,測定時点の血糖値が上昇傾向にあるか,変化がないのか,下降傾向にあるのかを推定することは困難であることが少なくない(図1左)3)。さらには測定を行えない夜間帯の血糖変動に関しては全く把握できていないといっても過言ではなかった。それゆえ,血糖値を連続して測定できる機器が待ち望まれていた。「KEY WORDS」HbA1c,SMBG,血糖変動,CGM
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