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第1土曜特集 1型糖尿病――診療と研究の最前線
治療技術の進歩
インスリンポンプ療法の進歩
Advances in insulin pump therapy
廣田 勇士
1
Yushi HIROTA
1
1神戸大学大学院医学研究科糖尿病・内分泌内科学部門
キーワード:
インスリンポンプ療法(CSII)
,
sensor augmented pump(SAP)療法
,
ハイブリッドクローズドループ(HCL)
Keyword:
インスリンポンプ療法(CSII)
,
sensor augmented pump(SAP)療法
,
ハイブリッドクローズドループ(HCL)
pp.619-622
発行日 2022年5月7日
Published Date 2022/5/7
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28106619
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インスリンを持続的に皮下に注入するインスリンポンプ療法(CSII)は,健常人のインスリン分泌パターンを模倣することが可能な治療法である.わが国では,2015年にsensor augmented pump(SAP)療法へ進歩し,リアルタイムCGM(continuous glucose monitoring)機能を併用することが可能となった.2018年には,予測低血糖自動停止機能(PLGM)のあるSAP療法が可能となり,より低血糖の少ないインスリン治療が可能となった.そして2022年に入り,ハイブリッドクローズドループ(HCL)を搭載したCSIIへ進歩したところであり,HCLにより高血糖,低血糖の少ない,質の高い治療が実現することを期待したい.CSIIは,人工膵臓(AP)の実現を目標に,確実に進歩している.
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