Japanese
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特集 B型肝炎ウイルスに対する飽くなき挑戦
HBV培養細胞系を利用したウイルス侵入メカニズムの解析と創薬研究の進展
Progress of the analysis on HBV entry and drug discovery using infection cell systems
塩野谷 果歩
1,3
,
渡士 幸一
1,2,3
Kaho SHIONOYA
1,3
,
Koichi WATASHI
1,2,3
1国立感染症研究所ウイルス第二部
2同治療薬・ワクチン開発研究センター
3東京理科大学大学院理工学研究科応用生物科学専攻
キーワード:
B型肝炎ウイルス(HBV)
,
ナトリウム-タウロコール酸共輸送体(NTCP)
,
感染培養細胞
,
ウイルス侵入
,
侵入阻害
Keyword:
B型肝炎ウイルス(HBV)
,
ナトリウム-タウロコール酸共輸送体(NTCP)
,
感染培養細胞
,
ウイルス侵入
,
侵入阻害
pp.243-246
発行日 2022年4月16日
Published Date 2022/4/16
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28103243
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B型肝炎ウイルス(HBV)の複製が再現される培養細胞株は30年以上前より用いられてきた一方で,HBVの侵入を許容する細胞系は比較的最近になって開発されてきた.2012年にナトリウム-タウロコール酸共輸送体(NTCP)がHBV感染受容体として機能することが発見されたことにより,HBV感染感受性細胞が容易に作製可能となり,HBV侵入の分子メカニズムの解析とこれを阻害する抗HBV化合物の同定が盛んに行われている.本稿では,これまでのHBV培養系の特性とともに,HBV感染培養系の樹立により著しい発展を遂げてきたHBV侵入機構の解析に関する最新知見を交えて紹介する.
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