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第1土曜特集 喘息の発症メカニズムと治療・管理
診断と治療・管理
最新の喘息ガイドラインのポイント;小児
Latest guideline for childhood asthma
足立 雄一
1
Yuichi ADACHI
1
1富山大学学術研究部医学系小児科
キーワード:
小児喘息
,
呼気一酸化窒素(FeNO)
,
アレルゲン免疫療法
,
生物学的製剤
,
移行医療
Keyword:
小児喘息
,
呼気一酸化窒素(FeNO)
,
アレルゲン免疫療法
,
生物学的製剤
,
移行医療
pp.90-95
発行日 2022年4月2日
Published Date 2022/4/2
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2810190
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わが国では,2000年にはじめて小児喘息に特化した『小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2000』(JPGL2000)が作られ,以降,数年ごとに改訂されてJPGL2020が最新版となる.ガイドラインの普及に伴って急性増悪による死亡や入院数が著減したが,残された課題は少なくない.JPGL2020では,コントロール状態に加えて増悪因子や合併症を考慮した喘息管理が新しく提案され,また長期管理における呼気一酸化窒素(FeNO)濃度測定の有用性も示されている.薬物療法としては,吸入ステロイド薬(ICS)+長時間作用性β2刺激薬(LABA)合剤の位置づけ,生物学的製剤の具体的な使用法,アレルゲン免疫療法の有用性なども以前に増して明確化された.さらに,小児科から内科へと喘息治療がスムーズに移行できるように,JPGLと『喘息予防・管理ガイドライン(成人喘息)』(JGL)の整合性についても言及している.本稿では,これらについて概説する.
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