Japanese
English
第1土曜特集 不整脈学の新潮流――基礎研究・医工連携からAIの社会実装まで
医工連携研究:新規デバイスの開発と臨床応用
家庭用心電計が変える自己管理
Self-management of cardiac arrhythmias with a home electrocardiograph
妹尾 恵太郎
1
Keitaro SENOO
1
1京都府立医科大学循環器内科学不整脈先進医療学講座
キーワード:
家庭用心電計
,
高血圧
,
心房細動
,
自己管理
,
早期発見
,
早期治療
Keyword:
家庭用心電計
,
高血圧
,
心房細動
,
自己管理
,
早期発見
,
早期治療
pp.38-42
発行日 2024年4月6日
Published Date 2024/4/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2890138
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
心電計付き血圧計は,自宅で手軽に血圧と心電図を同時に記録できるため,以下のメリットがある.①脳卒中の原因である心房細動を早期に検出でき,治療への迅速な対応が可能となる.②患者は自身の健康状態を継続的にモニタリングし,医師との効果的なコミュニケーションが促進され,治療計画の最適化や自己管理の向上が期待される.本稿ではこのような利点について,筆者らが行ってきた臨床研究結果を交えながら述べていく.将来的にはマルチモーダルなAIがさらなる進化を遂げ,心電計付き血圧計のデータを統合的に解析することが期待される.AIは異なる生体データからパターンを抽出し,個々の患者に合わせた健康状態の評価を提供できるようになる.また,AIは患者のデータを匿名化し大規模なデータベースを構築することで,疾患の予測や新たな治療法の開発に貢献するであろう.
Copyright © 2024 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.