Japanese
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第1土曜特集 喘息の発症メカニズムと治療・管理
診断と治療・管理
喘息増悪の危険因子
The risk factor of asthma exacerbation
村田 順之
1
,
松永 和人
2
Yoriyuki MURATA
1
,
Kazuto MATSUNAGA
2
1山口大学大学院医学系研究科器官病態内科学
2同呼吸器・感染症内科
キーワード:
喘息増悪
,
危険因子
,
予防と対策
,
好酸球性気道炎症
,
大気汚染物質
Keyword:
喘息増悪
,
危険因子
,
予防と対策
,
好酸球性気道炎症
,
大気汚染物質
pp.79-84
発行日 2022年4月2日
Published Date 2022/4/2
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2810179
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喘息の増悪とは,平時に比べて呼吸困難,咳嗽,喘鳴,胸痛などの呼吸器症状が増強するとともに,呼吸機能の低下がみられ,喘息治療の強化や変更が必要となる状態を指す.増悪に関わる危険因子は多岐にわたって存在し,患者ごとで異なってくる.『喘息予防・管理ガイドライン2021』では,過去の増悪歴,一秒量・好酸球増多・呼気一酸化窒素などを含む喘息のコントロール状態,治療薬の不適切な使用やアドヒアランス,肥満や鼻炎・副鼻腔炎などの併存症,喫煙,精神的な問題,アレルゲンや大気汚染物質などの環境因子などが重要であると述べられている.またその予防として,アレルゲンや大気汚染物質などへの曝露を軽減すること,禁煙,肥満喘息患者での体重コントロールなどがあげられている.すなわち,個々の喘息患者における危険因子を十分に把握し,それに応じた予防対策をとっていくことが必要である.
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