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第1土曜特集 喘息の発症メカニズムと治療・管理
注目の話題
N-ERD,NSAID-ERD,NSAIDs過敏喘息
N-ERD, NSAID-ERD, NSAID-intolerant asthma
谷口 正実
1
,
林 浩昭
2,3
Masami TANIGUCHI
1
,
Hiroaki HAYASHI
2,3
1湘南鎌倉総合病院免疫・アレルギーセンター長
2国立病院機構相模原病院臨床研究センター
3ハーバードメディカルスクール
キーワード:
AERD
,
N-ERD
,
システイニルロイコトリエン
,
重症喘息
,
好酸球性副鼻腔炎
Keyword:
AERD
,
N-ERD
,
システイニルロイコトリエン
,
重症喘息
,
好酸球性副鼻腔炎
pp.138-142
発行日 2022年4月2日
Published Date 2022/4/2
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28101138
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NSAIDs過敏喘息は,プロスタグランジン(PG)合成酵素であるシクロオキシゲナーゼ(COX)-1阻害作用を持つNSAIDsにより,気道狭窄症状を呈する非アレルギー性の後天的非遺伝的過敏体質である.思春期以降の中年期の女性に発症しやすく,好酸球性副鼻腔炎,重症喘息を呈するが,COX-2選択的阻害薬は安全に使用できる.喫煙回避から数年以内に発症しやすく,抗IgE抗体であるオマリズマブが本症の臨床症状だけでなく,CysLT過剰産生体質とアスピリン過敏性を消退させることが明らかとなった.
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