特集 喘息・COPDと関連疾患の重要知識Up-to-date
喘息・COPDの関連病態と鑑別を要する疾患
解熱鎮痛薬過敏喘息(アスピリン喘息)
粒来 崇博
1
1聖マリアンナ医科大学呼吸器内科
キーワード:
NSAIDs誘発性呼吸器疾患
,
N-ERD
,
Aspirin-exacerbated respiratory disease
,
AERD
,
アスピリン喘息
Keyword:
NSAIDs誘発性呼吸器疾患
,
N-ERD
,
Aspirin-exacerbated respiratory disease
,
AERD
,
アスピリン喘息
pp.2299-2302
発行日 2024年12月10日
Published Date 2024/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229911
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Point
◎非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)誘発性呼吸器疾患(N-ERD:いわゆるアスピリン喘息)は,NSAIDs全般投与により大発作をきたす.
◎外用薬でも誘発原因になるため注意が必要である.COX-1阻害薬を回避し,解熱鎮痛薬には安全性の高いアセトアミノフェン,チアラミド,セレコキシブを選択する.
◎気管支喘息以外に鼻茸,中耳炎,好酸球増多,好酸球性肺炎,好酸球性胃腸症,胸痛を合併することがある.
◎発作時にはリン酸エステル基をもつステロイドをゆっくりと投与する.アドレナリン筋注も有効である.
◎オマリズマブが疾患コントロールに有効である.
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