Japanese
English
TOPICS 循環器内科学
Cyclic GMP-Protein Kinase Gシグナルを標的とした新たな心不全治療戦略
A novel therapeutic strategy for the treatment of heart failure via the activation of cGMP-PKG signaling pathway
伊藤 慎
1
,
北風 政史
2
Shin ITO
1
,
Masafumi KITAKAZE
2
1国立循環器病研究センター臨床研究開発部
2阪和第二泉北病院
pp.1323-1324
発行日 2022年3月26日
Published Date 2022/3/26
DOI https://doi.org/10.32118/ayu280131323
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心不全は,β遮断薬,ACE阻害薬,アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)などのスタンダードな治療法が確立されて以来その生命予後は改善してきたが,他の疾患と比較してその予後は不良であり,これらの薬剤による治療効果は十分とはいえない.心不全の分子メカニズムのひとつとして,グアニル酸シクラーゼ(GC)-cyclic GMP(cGMP)経路の活性低下が知られているが,従来の慢性心不全治療においては,GC-cGMP経路に対する直接的な介入は行われていなかった.この経路を標的とした治療は,標準治療を受けている心不全患者の残存リスクを低減させる可能性があり,近年注目を集めている.
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