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連載 オンラインによる医療者教育・Vol.20
コロナ禍における医学生の実態と考察
-――Withコロナの時代に必要な学生支援とは
The actual situation and consideration of medical students in the COVID-l9 pandemic
――Support required for medical students in the Corona era
伊東 元親
1
Motochika ITO
1
1全日本医学生自治会連合(医学連)
キーワード:
学生生活
,
医学教育
,
コロナ禍
,
医学連
,
学生自治会
Keyword:
学生生活
,
医学教育
,
コロナ禍
,
医学連
,
学生自治会
pp.1171-1179
発行日 2022年3月12日
Published Date 2022/3/12
DOI https://doi.org/10.32118/ayu280111171
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◎コロナ禍の影響で医学生生活は大きく変化した.授業はオンライン化が進み,オンデマンド授業を望む学生が増えてきた.臨床実習は従来の対面型の割合が増加してきているが,手技の機会や回れなかった診療科の穴埋めをどうするかが課題である.アルバイトや部活動では2021年6月現在も制限のある大学が多く,学生にとって強いストレッサーとなっている.感染対策を十分行いながら規制緩和できる妥協点を探る必要がある.就職活動は県外移動の制限の影響を大きく受けており,不自由な状況のなかでなんとかやりくりしてきた状況が明らかになった.精神面では約半数の学生がコロナ前より悪化したと回答したが,大学の方針に学生の意見が反映されていると感じる学生は精神状況が比較的良いという結果が出た.今後必要な支援としては,「同学年との交流の機会」,「自宅以外の勉強場所」,「帰省の機会の保障」などがあげられた.学生の実態を丁寧に把握し,さまざまな立場の人がともに議論し,解決策を模索することが重要である.
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