Japanese
English
第5土曜特集 現代の臨床研究のための統計学2022――洗練された研究デザインと統計解析を理解してみよう
方法論の近年の発展
臨床研究におけるエスティマンド
Estimands in clinical research
篠崎 智大
1
,
菅波 秀規
2
Tomohiro SHINOZAKI
1
,
Hideki SUGANAMI
2
1東京理科大学工学部情報工学科
2興和株式会社
キーワード:
エスティマンド(estimand)
,
臨床試験
,
臨床研究
,
観察研究
,
因果推論
Keyword:
エスティマンド(estimand)
,
臨床試験
,
臨床研究
,
観察研究
,
因果推論
pp.473-479
発行日 2022年1月29日
Published Date 2022/1/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28005473
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
エスティマンド(estimand)という用語が臨床研究の各分野で広まってきた背景には,医薬品開発・規制のための臨床試験の統計解析ガイドラインの整備が大きな影響を及ぼしている.エスティマンドという用語自体は専門用語としては古くからあるが,とくに近年の臨床研究における用法は“因果推論”からの理解が不可欠である.本稿では,上記ガイドラインの補遺における“エスティマンド”を軸に,その考え方を紹介する.医薬品開発以外の一般の臨床試験の文脈,および実験的介入を伴わない観察研究の文脈と対比させることで,上記ガイドラインの想定する医薬品の承認申請・規制の文脈でのエスティマンドの論点を整理する.
Copyright © 2022 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.