集中講座 臨床研究倫理ことはじめ・第1回【新連載】
実地臨床と臨床研究の関わり
神山 圭介
1
1慶應義塾大学医学部クリニカルリサーチセンター
キーワード:
臨床研究に関する倫理指針
,
曝露
,
介入研究
,
観察研究
Keyword:
臨床研究に関する倫理指針
,
曝露
,
介入研究
,
観察研究
pp.73-75
発行日 2014年1月10日
Published Date 2014/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110378
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連載開始にあたって
リハビリテーション医学の領域で臨床研究を行うことに関心をお持ちの方を対象に,最低限知っておきたい臨床研究倫理の基礎知識について,このたび集中講座を連載させていただくことになりました.よろしくお付き合いをお願いします.
医療従事者が臨床研究に関わる動機はさまざまだと思いますが,最も一般的な理由は,「より良い医療を患者さんに提供したい」という率直な思いではないでしょうか.この思いを実現するための1つのアプローチとして,自身の限られた経験や周囲のベテランの意見のみに頼るのではなく,確たる根拠を重視することでより良い医療を実践しようという,evidence-based medicine(EBM)の考え方があります.EBMの思想はわが国の医学・医療にすっかり定着しつつあり,医療における費用対効果の検討も含め,今後も重視されることは間違いないと思われますが,ここでいう「確たる根拠」(evidence)にあたるものこそ,世界中で実施された臨床研究の成果なのです.
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