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特集 オールジャパンで挑む先端医療機器の研究開発
先端外科治療機器の技能トレーニングと学会認定
Authorized surgical skill training for surgical therapeutic devices with cutting- edge technologies
橋爪 誠
1
Makoto HASHIZUME
1
1北九州古賀病院院長,九州大学名誉教授
キーワード:
トレーニングセンター
,
手術支援ロボット
,
先端医療機器
,
多元計算解剖学(MCA)
,
人工知能(AI)
Keyword:
トレーニングセンター
,
手術支援ロボット
,
先端医療機器
,
多元計算解剖学(MCA)
,
人工知能(AI)
pp.219-225
発行日 2022年1月15日
Published Date 2022/1/15
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28003219
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1990年代は外科治療学が大きく変革した時期であった.内視鏡下低侵襲治療は患者のニーズによく合致し,またたく間に全世界に広がっていった.患者は内視鏡外科手術を受けられなければ別の病院へ殺到するという現象まで起きた.医師と患者の立場が逆転した瞬間である.まったく新しい手術手技を確実に習得し,安全に手術を実施できるよう内視鏡外科手術手技講習会が全国各地で開催され,日本内視鏡外科学会は技術認定制度を創設した.1990年代後半には内視鏡手術支援ロボットが開発されたが,わが国でロボット支援手術を術者として施行するには,企業主催の訓練を修了し,学会が設定した資格要件を満たさなければならない.最先端医療機器の普及は,医療の質を高めるだけでなく,地域医療格差を是正し,多職種の多くの人々を刺激し,わが国の医療機器開発能力のレベルアップに大きく貢献することが期待される.
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