Japanese
English
特集 オールジャパンで挑む先端医療機器の研究開発
ふくしま医療機器開発支援センター
-――先端外科手術機器/手術支援ロボットの普及に伴うトレーニングシステムの必要性
Fukushima Medical Device Development Support Center
――Necessity of training system with the spread of advanced surgical equipment/surgical support robots
小林 利彰
1
Toshiaki KOBAYASHI
1
1ふくしま医療機器開発支援センターセンター長,一般社団法人ふくしま医療機器産業推進機構副理事長
キーワード:
先端外科手術機器
,
手術支援ロボット
Keyword:
先端外科手術機器
,
手術支援ロボット
pp.226-229
発行日 2022年1月15日
Published Date 2022/1/15
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28003226
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
2000年ごろより,低侵襲外科手術の代名詞ともいえる内視鏡下外科手術を中心に,手術支援ロボットの利用がはじまり,約20年が経過した.当初は適用される手術部位が非常に限られていたが,徐々に適用される手術部位が拡大され,広く手術支援ロボットが普及してきている.当初はほとんど一社独占的な手術支援ロボット市場であったが,国の施策による国産医療機器の積極的開発支援に加え,2019年に先発企業の特許切れが出始めたことなどを機に,2020年には,先発手術支援ロボットに対抗しうる国産の手術支援ロボットが認可されるに至った.他にも,特定の手術分野に特化した手術支援ロボットが続々と認可を受けて導入されはじめているが,患者が安全に安心して確実に手術を受けることができ,手術支援ロボットをはじめとする先端手術支援医療機器の効果,成果を享受するためには,医師が確実に先端手術支援医療機器や手術支援ロボットを使用可能とすることをはじめ,手術を支援するコメディカルスタッフやチームも含めたトレーニングシステムを同時並行して確立することが大切と考える.
Copyright © 2022 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.