Japanese
English
特集 ADHDの最近の知見――発症メカニズムと治療法
ADHDの診断と診断ツール
Diagnosis and diagnostic tool of attention-deficit/hyperactivity disorders
岡田 俊
1
Takashi OKADA
1
1国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所知的・発達障害研究部
キーワード:
注意欠如・多動性障害(ADHD)
,
質問紙
,
構造化面接
,
併存診断
,
除外診断
Keyword:
注意欠如・多動性障害(ADHD)
,
質問紙
,
構造化面接
,
併存診断
,
除外診断
pp.138-140
発行日 2022年1月8日
Published Date 2022/1/8
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28002138
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
注意欠如・多動性障害(ADHD)は学校,家庭,職場などの複数の場面において,発達水準に不相応な不注意,多動性-衝動性が認められ,日常生活の困難を呈している場合に診断される.そのため,ADHDの診断には重症度評価とともに,小児期からその症状が確認できること,精神疾患を鑑別することが求められる.生育歴を含めた小児期・成人期の症状評価には,スクリーニングツールとしてのASRS,構造化面接に基づく診断のためのCAADID日本語版,成人用ADHD診断面接(DIVA)がある.症状評価には,ADHD-RS,Conners3日本語版が頻用されるが,併存症状や機能障害の評価にはASEBA(YSR,CBCL,TRF)や子どもの日常生活チェックリスト(QCD)も有用である.成人の症状や生活の質(QOL)の評価にはCAARS日本語版,Adult ADHD Quality of life Scale(AAQoL)などが用いられる.
Copyright © 2022 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.