Japanese
English
特集 ADHDの最近の知見――発症メカニズムと治療法
ADHDの生物学
Biological basis of attention deficit hyperactivity disorder
桑原 斉
1
Hitoshi KUWABARA
1
1埼玉医科大学精神医学
キーワード:
注意欠如・多動性障害(ADHD)
,
原因
,
病態
Keyword:
注意欠如・多動性障害(ADHD)
,
原因
,
病態
pp.134-137
発行日 2022年1月8日
Published Date 2022/1/8
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28002134
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注意欠如・多動性障害(ADHD)は他の精神疾患と同様に,臨床判断を補助するために必要な概念だが,診断基準は行動で記述され,生物学的な検査は診断基準に反映されていない.その一方で,ADHDの診断基準を用いた研究は多数実施されており,生物学的な異常に関する知見は蓄積してきている.本稿ではADHDの生物学的な研究について,原因と病態に分けて概説した.最後に生物学的な研究の現在地を踏まえて,ADHDの概念について異種性(heterogeneity),多面性(pleiotropy),次元性(dimensionality)の観点から考察した.
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