Japanese
English
臨床経験
最近のneuralgic amyotrophyの治療経験
The Recent Therapy of the Neuralgic Amyotrophy
小田 伸悟
1,2
,
西島 直城
1
,
関 賢二
1
,
畑 洋
1
,
山室 隆夫
1
,
松島 正弘
3
Shingo Oda
1,2
1京都大学医学部整形外科
2愛媛県立中央病院
3国立姫路病院
1Department of Orthopedic Surgery, Kyoto University School of Medicine
キーワード:
neuralgic amyotrophy
,
神経痛性筋萎縮症
,
tendon transfers
,
腱移行術
,
diagnosis by exclusion
,
除外診断
Keyword:
neuralgic amyotrophy
,
神経痛性筋萎縮症
,
tendon transfers
,
腱移行術
,
diagnosis by exclusion
,
除外診断
pp.315-318
発行日 1996年3月25日
Published Date 1996/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901862
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抄録:われわれは1982(昭和57)年から1992(平成4)年までに10カ月以上経過観察,あるいは手術を要したneuralgic amyotrophyの症例を11例経験した.発症年齢は30歳から70歳で平均39歳,男5人,女6人であった.本疾患は肩甲帯,上肢の神経疾患で,疼痛と筋の萎縮,麻痺を特徴とする.筋の萎縮の部位により肩甲上肢帯型,肩甲上肢・前腕型,前腕型と3つに分けられる,肩甲上肢帯型は頻度が高いが予後がよく,6カ月未満で軽快することが多い.これら短期間に治癒した症例は今回の症例のなかには含まれていない.長い治療期間を要した症例には前腕型が多かった.観血的治療は腱移行術が主体であるが,発症より半年以上の症例で,麻痺筋の機能が改善せず患者が強く希望する場合に行った.病因は不明だが,手術,過労,感染等の様な抵抗力が低下した時に発症するという説が有力である.
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