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第1土曜特集 小児・AYAがんの最前線
横紋筋肉腫治療の現状と将来展望
-――欧州EpSSG臨床研究からみた日本の横紋筋肉腫治療体系
Current status and future directions of treatment for rhabdomyosarcoma
――Japanese rhabdomyosarcoma treatment strategy from the viewpoint of European clinical research conducted by EpSSG
宮地 充
1
Mitsuru MIYACHI
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科小児科学
キーワード:
横紋筋肉腫
,
European paediatric Soft tissue sarcoma Study Group(EpSSG)
,
リスク分類
Keyword:
横紋筋肉腫
,
European paediatric Soft tissue sarcoma Study Group(EpSSG)
,
リスク分類
pp.62-66
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2800162
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わが国の横紋筋肉腫の臨床試験は,米国の実施した臨床試験に強く影響を受けてきた.このため,わが国のリスク分類や治療体系は米国と類似している.一方で,欧州においては独自のリスク分類による治療が行われており,治療体系についても異なる部分がある.欧州では,欧州の多くの国が参加するEuropean paediatric Soft tissue sarcoma Study Group(EpSSG)が活動しており,はじめての臨床試験であるRMS2005研究の結果から,標準治療や新規治療開発に関する論文公表も行われている.日本,米国とは異なる治療体系で行われた欧州の臨床試験結果を知ることは,わが国の横紋筋肉腫治療を見直すうえで意義深い.本稿では,EpSSGのリスク分類,治療体系,臨床試験の結果を概説するとともに,わが国における横紋筋肉腫治療開発への示唆について,考察する.
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