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連載 オンラインによる医療者教育・Vol.12
診療科の魅力が伝わるオンライン実習
-――北海道大学産婦人科の事例
Attractive online clinical clerkship
――A case of Hokkaido University Department of Obstetrics and Gynecology
井平 圭
1
Kei IHIRA
1
1北海道大学大学院医学研究院産婦人科
キーワード:
オンライン実習
,
外科基本手技の遠隔指導
,
シネメデュケーション
,
プロフェッショナリズム
Keyword:
オンライン実習
,
外科基本手技の遠隔指導
,
シネメデュケーション
,
プロフェッショナリズム
pp.1105-1109
発行日 2021年12月11日
Published Date 2021/12/11
DOI https://doi.org/10.32118/ayu279111105
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◎産婦人科は臨床実習が難しい診療科のひとつであるが,充実した実習を提供できるよう努力してきた.しかし,新型コロナウイルス感染症の拡大により,2020年春から予定されていた臨床参加型実習の完全オンライン実施が決定された.実習内容の大幅な変更を余儀なくされたが,産婦人科として真に学生に伝えるべき事項を取捨選択し実習を行った.縫合結紮と腹腔鏡の練習が学生の自宅でできるように準備し,オンラインで指導した.外科基本手技の遠隔指導は十分に可能であることを経験した.また,不足する臨床現場での経験と感動を補うために,医療ドラマを用いたシネメデュケーションを行った.質の高い自己学習が可能であることや,プロフェッショナリズムの涵養にも役立つ経験をした.制限があるなかでも,情熱と創意があれば診療科の魅力が伝わる実習を作ることは可能であるし,その努力はコロナ後の実習を,より充実したものにすることにつながる.
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