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第1土曜特集 ワクチン設計のサイエンス
総論
新型コロナウイルスのパンデミック収束のためのワクチンサイエンス
Vaccine science for controlling COVID-19 pandemic
林 智哉
1
,
石井 健
1
Tomoya HAYASHI
1
,
Ken ISHII
1
1東京大学医科学研究所感染・免疫部門ワクチン科学分野,同国際ワクチンデザインセンター(国際粘膜ワクチン開発研究センター),国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所ワクチン・アジュバント研究センターモックアップワクチンプロジェクト
キーワード:
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
,
mRNA(messenger RNA)ワクチン
Keyword:
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
,
mRNA(messenger RNA)ワクチン
pp.922-927
発行日 2021年12月4日
Published Date 2021/12/4
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27910922
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2020年12月に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対するワクチンとしてmRNA(messenger RNA)ワクチンがはじめて承認された歴史的瞬間から1年が経とうとしている.世界は,現在もなおパンデミックの脅威に曝されているものの,ワクチンが今回のSARS-CoV-2の感染抑制に有効であることはさまざまな科学的データから明らかである.本稿では,SARS-CoV-2に対するワクチンに関する免疫学的な作用メカニズムを概説するとともに,これからのパンデミック収束のためにワクチンについて考えるべき最新のトピックを紹介する.
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