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連載 オンラインによる医療者教育・Vol.11
コロナ下での地域医療実習の実際
-――鳥取大学医学部地域医療学講座の場合
A practical program in community medicine under COVID-19:A case of Department of Community-based Family Medicine, Tottori University Faculty of Medicine
井上 和興
1
Kazuoki INOUE
1
1鳥取大学医学部地域医療学講座
キーワード:
地域医療
,
文化人類学
,
ネガティブ・ケイパビリティ
,
COVID-19
Keyword:
地域医療
,
文化人類学
,
ネガティブ・ケイパビリティ
,
COVID-19
pp.889-894
発行日 2021年11月27日
Published Date 2021/11/27
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27909889
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鳥取大学医学部地域医療学講座では,臨床実習前の医学生4年生に対し地域医療体験実習を行っている.2018年度より文化人類学者と協働して構築・実施してきた実習であった.コロナ下となり,2020年度では,①地域医療現場での参与観察の実習を4回→2回に変更,②文化人類学者と協働で行っていた実習のオリエンテーションをオンデマンド型に変更,③学生教員間の連絡を電子ポートフォリオアプリケーションで行うことを徹底,とした.地域医療現場以外での実習では,医療現場が描かれている動画を映画やインターネット上からそれぞれの医学生が選択し,その動画を観察することを行った.しかし,この方法では参与観察に必要な五感を使う状況になりにくく,改善の余地がある.2021年度の地域医療体験実習も始まったが,地域医療現場で実習ができるか不透明であり,不確実なものをどう捉えるか教員が自問しながら実習を構築する必要があると考える.
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