特集 すべては地域医療に
スペシャル・アーティクル
病診連携強化による地域医療の充実―地域医療を支えるために
カレッド レシャード
1,2
1島田市医師会
2医療法人社団健祉会レシャード医院
キーワード:
地域医療
,
診診・病診連携
,
在宅医療
,
かかりつけ手帳
Keyword:
地域医療
,
診診・病診連携
,
在宅医療
,
かかりつけ手帳
pp.488-490
発行日 2011年6月15日
Published Date 2011/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102209
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日本の在宅ケアの目標となっているのはスウェーデン国の高齢社会像である.その特徴は,多くのお年寄りが自宅で活動的に暮らしていることである.それは高齢者の在宅ケアの充実したサポートにしっかりした財源を当てて,高齢者の施設サービスに加えて,高齢者住宅やナーシングホーム,地方自治体のホームヘルプサービスや24時間対応可能なサービスによって実現できている.このようなサービスの充実によって,1980年に施設サービスが必要な高齢者の人口は40万人であったものが,2005年には24万5千人に減少したことが眼に見える成果である1).日本におけるこのような在宅サービスを実現できるような体制は,在宅療養支援診療所の普及によってのみ可能である.しかし,365日24時間の拘束は,一般診療医にとっては重責であるとともに負担であることから在宅療養支援診療所の普及が進まない.
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