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第5土曜特集 超高齢社会を支える医学・医療の提案
フレイル・サルコペニア
サルコペニアの概念・診断UPDATE
The UPDATE in the definition and diagnosis of sarcopenia
杉本 研
1
Ken SUGIMOTO
1
1川崎医科大学総合老年医学
キーワード:
サルコペニア
,
アジアサルコペニアワーキンググループ(AWGS)
,
四肢筋量
,
握力
,
身体機能
Keyword:
サルコペニア
,
アジアサルコペニアワーキンググループ(AWGS)
,
四肢筋量
,
握力
,
身体機能
pp.430-435
発行日 2021年10月30日
Published Date 2021/10/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27905430
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サルコペニアは転倒,骨折,身体機能障害や死亡などに関連する進行性および全身性に生じる骨格筋疾患である.サルコペニアに関する研究のめざましい進歩に伴い,サルコペニアの診断基準も随時変遷を遂げており,現在,わが国では2019年に改訂されたアジアサルコペニアワーキンググループ(AWGS)の診断アルゴリズム(AWGS2019)が用いられている.AWGS2019は診療現場でより利用しやすいものとなっており,幅広い臨床応用が期待されている.肥満とサルコペニアが共存するサルコペニア肥満も予後不良な病態であるため注目されているが,診断基準が確立されていないという問題がある.サルコペニアにより健康寿命が損なわれる患者を減らすためには,さらなる概念の普及と積極的な診断が求められる.
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