特集 ロコモティブシンドローム,サルコペニアとフレイル:それらの概念・現状と将来展望
サルコペニア サルコペニアの概念・現状と将来展望
杉本 研
1
1大阪大学大学院医学系研究科老年・腎臓内科学講師
キーワード:
サルコペニア
,
筋量
,
握力
,
歩行速度
,
糖尿病
Keyword:
サルコペニア
,
筋量
,
握力
,
歩行速度
,
糖尿病
pp.31-36
発行日 2017年10月20日
Published Date 2017/10/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.35.10_0031-0036
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わが国は世界に先駆けて超高齢社会を迎えており,以前には重要視されていなかった高齢者の機能障害に目を向けることが,要介護状態への移行を予防し健康長寿を達成するために重要であるとの認識が高まっている。高齢者の機能障害の程度を客観的に同定するために登場したのがサルコペニアやフレイルといった概念であり,老年医学における中心的な課題として注目されている。サルコペニアは筋肉に特化した概念であるため,臨床のみならず基礎的なアプローチがしやすいことから,多方面で検討・研究されている。本稿では,サルコペニアの概念・診断基準,現状と将来展望について,最新の知見を交えて紹介する。「KEY WORDS」サルコペニア,筋量,握力,歩行速度,糖尿病
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