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第5土曜特集 超高齢社会を支える医学・医療の提案
認知症
認知症の権利擁護と地域生活支援
Rights protection and community life support for people living with dementia
粟田 主一
1
Shuichi AWATA
1
1東京都健康長寿医療センター研究所
キーワード:
権利擁護
,
意思決定支援
,
地域生活支援
,
独居認知症高齢者
,
地域共生社会
Keyword:
権利擁護
,
意思決定支援
,
地域生活支援
,
独居認知症高齢者
,
地域共生社会
pp.420-423
発行日 2021年10月30日
Published Date 2021/10/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27905420
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高齢化の進展,人口の減少によって家族や地域の力が弱体化してきており,それに連動する独居認知症高齢者の増加によって,権利擁護と地域生活支援のニーズが大きくクローズアップされてきている.日常生活自立支援事業や成年後見制度は,判断能力が低下した人の自己決定権の尊重と生活支援の確保を目的とする制度的サービスであるが,数多くの問題点を抱えている.成年後見制度利用促進基本計画はそのような問題点を改善し,制度利用を促進することを目指したものである.一方,認知症の地域生活支援とは,認知症である当事者の尊厳ある自立生活の継続に必要な社会的支援のことである.そのニーズはきわめて多様であり,制度的サービスのみでは対応できない.地域住民を含む多様なイニシアチブと公的支援の協働によるイノベーションが求められている.地域共生社会への道は,そのようなイノベーションの歩みによってつくられていくのであろう.
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