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特集 障害学Update
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障害者福祉の新たな方向―障害者の地域生活支援と社会リハビリテーション
New Trend of Welfare for Persons with Disabilities: Support for Community Life and Social Rehabilitation.
奥野 英子
1
Eiko Okuno
1
1厚生省大臣官房障害保健福祉部企画課
1Planning Division, Department of Health and Welfare for Persons with Disabilities, Ministry of Health and Welfare
キーワード:
障害者プラン
,
地域生活支援
,
社会リハビリテーション
,
社会生活力
Keyword:
障害者プラン
,
地域生活支援
,
社会リハビリテーション
,
社会生活力
pp.1020-1022
発行日 1996年10月10日
Published Date 1996/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108228
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はじめに
わが国における障害者福祉・障害者施策は1981年の「国際障害者年」以降大きな展開がなされた.国連が1982年に「障害者に関する世界行動計画」を採択し,引き続き1983~1992年の10年間を「国連・障害者の十年」と宣言したことに呼応し,わが国においても「障害者対策に関する長期計画」が決定された.
「国連・障害者の十年」は1992年に終了したが,アジア太平洋地域においては障害者施策が遅れていたために,1993~2002年の10年間を「アジア太平洋障害者の十年」とすることが国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)において決議された.
このような国際的な推移に呼応し,総理府に設置されている「障害者対策推進本部」(1996年に「障害者施策推進本部」と改称)はこれまでの成果をさらに発展させ,新たな時代のニーズに対応するために1993年からのおよそ10年間にわたる施策の基本的方向と具体的方策を明らかにするために「障害者対策に関する新長期計画」を策定した.
このような国際的および国内の動向において評価すべきことは,1)日本は国連を中心とする国際的動向・発展に深い関心を寄せ,真摯にこれらに対応してきたこと,2)障害当事者団体を中心とする民間活動の取り組みが積極的で優れていること,3)官民のパートナーシップが良いこと,4)障害者施策は厚生省を含む関係省庁全体の取り組みとなり,「障害者福祉」から「障害者施策」に広げられてきたこと,などであろう.
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