連載 衛生行政キーワード・122
地域包括ケアシステムにおけるかかりつけ薬剤師・薬局の役割
紀平 哲也
1
,
勝山 佳菜子
1
1厚生労働省医薬・生活衛生局総務課
pp.933-937
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208781
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はじめに
わが国においては急速な少子高齢化が進んでいる.国は,団塊の世代が75歳以上となる2025年をめどにして,重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるように,住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される「地域包括ケアシステム」1)を構築することとしている.
本稿では,上記のような状況において,全国にある約5.8万件の薬局と,そこで勤務する約16万人の薬剤師が,地域においてどのような役割を担っていくべきか,近年の薬局を取り巻く議論を含めて概説する.
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