特集 調節機能:基礎から臨床まで
4 調節麻痺と近視進行抑制
徳武 朋樹
1
,
長谷部 聡
1
1川崎医科大学総合医療センター眼科
キーワード:
近視進行抑制
,
アトロピン点眼
,
眼軸長
,
小児
,
比較対照試験
Keyword:
近視進行抑制
,
アトロピン点眼
,
眼軸長
,
小児
,
比較対照試験
pp.247-252
発行日 2019年3月5日
Published Date 2019/3/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001085
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近年,近視の有病率は世界中で増加傾向にあり,わが国をはじめ,台湾,シンガポールなどの東アジア圏でも急速に近視患者が増加している。文部科学省が発表した平成30年度の学校保健統計調査(速報値)によると,裸眼視力1.0未満の割合は,幼稚園26.69%,小学校34.10%,中学校56.04%,高等学校67.09%であり,小学校および高等学校で過去最高となった1)。裸眼視力が低下する理由は遠視や乱視も含まれるが,この結果の大部分は近視が原因であると考えられ,国民における近視の有病率の増加が原因と思われる。
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