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第1土曜特集 自殺の予防と危機・救急対応――新たな局面を迎えた日本の自殺対策にどう対応するか
総論――救急医療に求めること
グローバルな視点から見た日本の自殺未遂者対策
-――救急医療に求められる課題
Agenda-setting for attempted suicide in Japan from a global perspective
本橋 豊
1
,
吉野 さやか
2
Yutaka MOTOHASHI
1
,
Sayaka YOSHINO
2
1国立精神・神経医療研究センター
2東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科
キーワード:
自殺未遂者対策
,
登録データベース事業
,
自殺対策拠点病院
,
HATプログラム
Keyword:
自殺未遂者対策
,
登録データベース事業
,
自殺対策拠点病院
,
HATプログラム
pp.4-9
発行日 2021年10月2日
Published Date 2021/10/2
DOI https://doi.org/10.32118/ayu279014
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日本の自殺未遂者対策は2017年に公表された自殺総合対策大綱に基づき実施されており,「自殺者の再度の自殺企図を防ぐ」という重点施策が重視されている.しかし,海外と比べて日本の自殺未遂者対策は解決すべき課題が残されている.本稿では,救急医療とグローバルな視点から見た日本の自殺未遂者対策の今後の政策課題として,病院ベースの自殺未遂者登録データベース事業,地域における自殺対策拠点病院の整備,科学的根拠に基づく若者の自殺未遂者対策として最新の医学研究の成果を活用した医学的アプローチ,WHOの提案しているHelping Adolescents Thrive(HAT)プログラムの日本における活用の可能性などについて解説する.
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