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第5土曜特集 生活習慣病の克服に向けたゲノム医療――ゲノム医科学の進展と精密医療の実現
総論
生活習慣病の遺伝子検査
Gene tests for common chronic diseases
――A monologue
村松 正明
1
Masaaki MURAMATSU
1
1東京医科歯科大学 難治疾患研究所 ゲノム応用医学研究部門 分子疫学教室
キーワード:
多因子疾患
,
遺伝学的検査
,
個別化予防医療
,
パーソナルゲノム
Keyword:
多因子疾患
,
遺伝学的検査
,
個別化予防医療
,
パーソナルゲノム
pp.334-339
発行日 2021年7月31日
Published Date 2021/7/31
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27805334
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私ごとながら,「遺伝子の個人差を医療に生かす」という総説を科学雑誌に発表してから19年が経つ1).SNP解析用のDNAチップも,次世代シークエンス(NGS)もなかった時代に,大胆に予測したものだと思う.その後,世界中でヒトゲノム解析手法の新機軸が次々と打ち出され,予想をはるかに上回る速度で研究が進展した.これを肌で感じながら研究を続けてこられたのは幸運であった.本稿では,この20年ほどの間に劇的に進歩した生活習慣病に関わるヒトゲノム研究を,そのフィールドの一端に身を置いた者として,自らの研究を振り返りながら概観する.そして,ゲノム研究の成果の社会還元についての私見を述べたい.
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