Japanese
English
第5土曜特集 生活習慣病の克服に向けたゲノム医療――ゲノム医科学の進展と精密医療の実現
総論
生活習慣病と精密医療
-――高血圧を例に
Lifestyle related disease and precision medicine
寳澤 篤
1
Atsushi HOZAWA
1
1東北大学東北メディカル・メガバンク機構個別化予防・疫学分野
キーワード:
生活習慣病
,
遺伝要因
,
高血圧
Keyword:
生活習慣病
,
遺伝要因
,
高血圧
pp.328-333
発行日 2021年7月31日
Published Date 2021/7/31
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27805328
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
近年,遺伝要因の評価技術が進み,遺伝要因を用いた予防・治療の必要性が増している.ポリジェニックリスクモデル(polygenic risk model)の活用や遺伝・環境交互作用の検討などを用いることで,生まれながらにして持ち合わせる疾病リスクを知りつつ,自分の遺伝要因に則した対処法を提示していくことが必要となるであろう.来るべき精密医療時代に向けて,コホート調査の大規模化,精密化が必要になる.一方,症候群としてひとつにくくられている疾病について,グループ化をすることでより効率的な治療・予防が可能になることが期待できる.本稿では主に高血圧を例にあげ,生活習慣病と精密医療についての筆者の意見を紹介する.
Copyright © 2021 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.