Japanese
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特集 自律神経と免疫――ここまでわかった神経-免疫相互作用のメカニズム
自律神経による自然リンパ球の制御
Regulation of innate lymphoid cells by the neuronal system
森山 彩野
1
Saya MORIYAMA
1
1国立感染症研究所治療薬・ワクチン開発研究センター
キーワード:
自然リンパ球
,
2型自然リンパ球
,
2型炎症応答
,
β2アドレナリン受容体(β2AR)
Keyword:
自然リンパ球
,
2型自然リンパ球
,
2型炎症応答
,
β2アドレナリン受容体(β2AR)
pp.1101-1103
発行日 2021年6月26日
Published Date 2021/6/26
DOI https://doi.org/10.32118/ayu277131101
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自然免疫細胞のひとつである自然リンパ球は,ヘルパーT細胞と同様にたくさんのサイトカインを産生して免疫応答の制御に関わっている.自然リンパ球は抗原特異的な増殖・活性化をせず,周りからのサイトカイン刺激により応答が制御されている.この古典的な免疫系による制御に加えて,神経系の生理活性物質によっても自然リンパ球の働きが制御されていることがわかりつつある.本稿では,神経伝達物質カテコールアミンの受容体のひとつであるβ2アドレナリン受容体(β2AR)による2型自然リンパ球の反応制御と2型炎症応答の抑制について解説する.
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