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今月の特集1 自然免疫を担うリンパ球たち
抗原受容体をもたないリンパ球
自然リンパ球(ILCs)
Innate lymphoid cells
竹田 知広
1,2
,
松本 健治
2
1関西医療大学保健医療学部臨床検査科
2国立成育医療研究センター免疫アレルギー・感染研究部
キーワード:
ILC1
,
ILC2
,
ILC3
,
アレルギー疾患
,
腫瘍性疾患
Keyword:
ILC1
,
ILC2
,
ILC3
,
アレルギー疾患
,
腫瘍性疾患
pp.588-593
発行日 2022年5月15日
Published Date 2022/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202997
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Point
●自然リンパ球(ILCs)は主に粘膜や組織に存在する,抗原特異的受容体を欠くリンパ球様の細胞である.サイトカインなどの環境因子によって活性化し,自然免疫応答や組織の恒常性を維持している.
●ILCsの表面細胞形質はCD45陽性,系統マーカーが陰性であり,NK細胞,ILC1,ILC2,ILC3,LTi細胞の5つのサブセットに分類することが提唱されている.
●近年,アレルギー疾患や腫瘍などさまざまな疾患の病態に関与することがわかってきており,今後,治療のターゲットとなる可能性がある.
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