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連載 いま知っておきたい最新の臨床検査――身近な疾患を先端技術で診断・Vol.8
質量分析装置による薬毒物検査
Clinical toxicological analysis by Mass spectrometer
荻野 聡之
1
,
山口 芳裕
1
Satoyuki OGINO
1
,
Yoshihiro YAMAGUCHI
1
1杏林大学医学部救急医学教室
キーワード:
急性薬物中毒
,
薬毒物検査
,
LC-MS/MS
,
スクリーニング
Keyword:
急性薬物中毒
,
薬毒物検査
,
LC-MS/MS
,
スクリーニング
pp.996-1001
発行日 2021年6月12日
Published Date 2021/6/12
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27711996
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◎中毒事案が発生した場合には,迅速な原因物質の特定が不可欠であり,一斉に検出が可能なスクリーニング法の構築が求められている.全国の救命救急センターには化学物質分析機器の配備が進められているが,その主体となっているのが液体クロマトグラフィ質量分析装置(LC-MS)である.LC-MSは,定性分析による薬毒物のスクリーニングに加え,定量分析による濃度測定が可能であるが,操作できる検査技師の数が限られているため,臨床目的での使用には課題がある.本稿では,中毒診療の現状とLC-MSが果たす役割について記述する.
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