Japanese
English
今月の主題 POCT,医療におけるその役割
各論─事例を通して学ぶPOCTの組み立て方と有用性
救急医療におけるPOCT組み立てのポイント
How to establish a POCT system in emergency medicine
福田 篤久
1
,
久保田 芽里
1
,
石田 浩美
1
,
伊東 宏美
1
Atsuhisa FUKUDA
1
,
Meri KUBOTA
1
,
Hiromi ISHIDA
1
,
Hiromi ITO
1
1大阪府立泉州救命救急センター検査室
キーワード:
POCT(臨床現場即時検査)
,
救急医療
,
薬毒物検査
,
感染症検査
,
災害救急医療
Keyword:
POCT(臨床現場即時検査)
,
救急医療
,
薬毒物検査
,
感染症検査
,
災害救急医療
pp.63-66
発行日 2010年1月15日
Published Date 2010/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102210
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救急医療におけるPOCT組み立てポイントについて,救急医療全般・救急医療における薬毒物検査・同感染症検査・災害救急医療の四つに分け,POCT組み立ての基礎を考えてもらうべく,それぞれの特徴と検査技師が考えるべき臨床現場の動向を述べた.救急医療全般では重症度より緊急度が重視されること,薬毒物検査では日本中毒学会提言15項目の紹介とその意義,感染症検査では早期に原因菌の絞り込みと同定,さらに敗血症の早期発見の重要性,災害救急では複数患者の同時搬入・情報の錯綜・少ないスタッフという劣悪な環境下において迅速性・正確性を両立させるためには必要最小限の検査項目を選択することの重要性を述べた.また,システムとしてのPOCTは救急医療における緊急検査の理念と非常に高い相同性を有するだけでなく,コスト以上に患者にとって利用価値の高いものであることも解説した.
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