FORUM 子育て中の学会参加・3
病理医の視点から
-――日本病理学会の取り組みとともに
種田 積子
1
,
廣井 敦子
1
1東京女子医科大学医学部診断病理学分野
pp.569-571
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27707569
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
病理医にかかわらず,女性医師全体の就業率最低値は,ちょうど出産から子育ての時期に重なる移籍登録後12年目(約75%)であるとの報告がある1).育児をしながら勤務を続けたり,また復職したりするうえで,学会や研究会に参加することによる自己研鑽は非常に重要なものである.ただし,子どもを預ける場所がないと出席が難しいのも事実であり,実際,筆者(種田)は現在高1の子どもがいるが,子どもが小学校に入るまでは地方での学会や週末の研究会,夜間の勉強会などへの参加はほとんどできなかった.一方で,勤務先から近場(東京や横浜など)で開催された場合は,保育園にあずけられる時間帯で最大限参加するようにしていた.病院での勤務と異なり,学会への参加は任意なので,育児のために参加を控えることは,子どもがある程度成長するまでは,もう仕方のないことと考えていた.それでも,東京や横浜で開催される学会は比較的多いので,私は恵まれていたと思う.
Copyright © 2021 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.