特集 実際どうなの?SGLT2阻害薬
SGLT2阻害薬の現在の推奨と現場でのプラクティス
腎臓内科医の視点
木村 仁志
1
1医療法人仁尚会 きむら内科小児科クリニック
pp.253-256
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2024030003
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はじめに
SGLT2阻害薬は,ナトリウム-グルコース共輪送体であるSGLT2を阻害し,尿中に糖を 排泄することで血糖を下げる糖尿病薬として用いられてきた.最近,DAPA-CKD試験1)の 結果を受けて,ダパグリフロジンが非糖尿病を含む慢性腎臓病(chronic kidney disease: CKD)の治療薬として保険適用され,エンパグリフロジンを用いたEMPA-KIDNEY試験2) も非糖尿病CKD患者に腎保護効果を示すことが明らかになった.本稿では,腎臓専門医 の立場からSGLT2阻害薬の腎保護効果の機序やエビデンス,投与すべきCKD患者像,今 後の展望について概説する.
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