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第1土曜特集 二次性心筋症──Present and Future
収縮不全を主徴とする二次性心筋症
心臓サルコイドーシスの診断と治療
Diagnosis and treatment of cardiac sarcoidosis
矢﨑 善一
1
,
市川 聡裕
2
Yoshikazu YAZAKI
1
,
Akihiro ICHIKAWA
2
1佐久総合病院佐久医療センター循環器内科
2同放射線診断科
キーワード:
18F-FDG PET
,
MRI
,
ステロイド治療
,
植込み型除細動器(ICD)
Keyword:
18F-FDG PET
,
MRI
,
ステロイド治療
,
植込み型除細動器(ICD)
pp.386-393
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27705386
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サルコイドーシスは,全身諸臓器に非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を形成する原因不明の疾患であり,心病変の重症度がサルコイドーシスの予後を左右する.心臓サルコイドーシスは心電図異常のみの軽症例から,重症心不全を呈し致死的不整脈をきたすような重症例まで,非常に幅広い臨床像を呈する.2017年に日本循環器学会から診療ガイドラインが出されたが,MRIや18F-FDG PETの導入により本症の診断体系に変化が生じてきた.治療はステロイドによる炎症の抑制とデバイスによる突然死予防が2本の柱となる.長期経過観察を行ううえで炎症活動性を的確に評価するバイオマーカーや画像所見の確立が重要である.
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