特集 血管炎症候群を理解する
診る5
【Expertise】 大型血管炎の画像診断には何を使うのが良いか?
前嶋 康浩
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1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科医歯学系専攻器官システム制御学講座循環制御内科学
キーワード:
CT
,
MRI
,
18F-FDG PET
,
SUVmax
,
PETVAS
Keyword:
CT
,
MRI
,
18F-FDG PET
,
SUVmax
,
PETVAS
pp.708-713
発行日 2020年8月9日
Published Date 2020/8/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000000265
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高安動脈炎(Takayasu arteritis:TAK)と巨細胞性動脈炎(Giant cell arteritis:GCA)からなる大型血管炎(large vessel vasculitis:LVV)は,大動脈およびその第一次分枝が自己免疫機序によるものと想定される炎症に侵される疾患であるが,特異的なバイオマーカーがないなどの理由で診断に難渋することが多い疾患である。ただ,以前と比較するとこれらの疾患はより早期に診断がつくようになってきている。このようなLVV の診断速度の進歩に最も大きく貢献したのが画像診断の進歩である。本稿では,このように大LVV の診断において重要な位置を占めている画像診断に用いられている各モダリティの特徴および選択法について,主としてTAK の場合について概説する。
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