診療
心臓サルコイドーシスにおけるステロイド治療後長期の18F-FDG心筋集積の意義
皿井 正義
1
,
加藤 靖周
1
,
石黒 雅伸
2
,
宮島 桂一
1
,
永原 康臣
1
,
河合 秀樹
1
,
菊川 薫
3
,
元山 貞子
1
,
外山 宏
3
,
尾崎 行男
1
1藤田保健衛生大学 循環器内科
2藤田保健衛生大学病院 放射線部
3藤田保健衛生大学 放射線科
キーワード:
心臓サルコイドーシス
,
ステロイド治療
,
18F‒FDG PET
Keyword:
心臓サルコイドーシス
,
ステロイド治療
,
18F‒FDG PET
pp.1805-1810
発行日 2017年12月10日
Published Date 2017/12/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000212
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FDG—PET はサルコイドーシスの診断に有用であり,診断感度が高く,病変分布の評価として有用である。FDG—PET の診断的価値は,一般身体所見や他の画像診断では検出困難な病変の評価として有用で,中でも心病変の検出については有用性のエビデンスが蓄積されつつある。そして,心臓サルコイドーシス(心サ症)のFDG—PET による治療効果評価についても,これまでにいくつかの報告がステロイド治療効果の有用性について示してきている1—6)。これらの論文は治療後1 年以内の比較的早期に治療効果判定を行ったものである。しかし,心サ症のステロイド治療はすぐに終了するものでなく,その後も少量投与を継続するのが現状である。いつステロイド治療を終了するのか有効な指標がないのが問題となっている。
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