Japanese
English
TOPICS 放射線医学
頭頸部腫瘍に対するホウ素中性子捕捉療法の現状
Current status of boron neutron capture therapy for head and neck cancer
鈴木 実
1
Minoru SUZUKI
1
1京都大学複合原子力科学研究所 粒子線腫瘍学研究センター
pp.182-183
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27702182
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
放射線治療は,放射線生物学で得られた知見を積極的に臨床に取り入れてきた.例として,新規の分割照射法の導入,分子標的薬との併用療法などがあげられる.今回,紹介するホウ素中性子捕捉療法(boron neutron capture therapy:BNCT)は,ホウ素を含有した薬剤が腫瘍内あるいは正常組織内で,微視的にどのように分布するかにより,治療効果,有害事象が大きく変化する.BNCTの基礎研究を進めるにあたり,放射線生物学,腫瘍生物学の知見が非常に重要である.本稿ではBNCTの原理を中心に,頭頸部がんに対するBNCTの現状を報告する.
Copyright © 2021 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.