FORUM 天才の精神分析――病跡学(パトグラフィ)への誘い・15
童謡詩人 金子みすゞ
-――心の軌跡
渡辺 由紀子
1
1慶神会武田病院
pp.1089-1091
発行日 2021年3月13日
Published Date 2021/3/13
DOI https://doi.org/10.32118/ayu276111089
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明治36年4月11日,山口県の仙崎村に生まれた金子みすゞ(本名テル)は20歳から創作を始め,若き童謡詩人の巨匠と高い評価を得ながらも,わずか26歳で自ら命を絶った.長い間その作品は埋もれ,生涯も謎に包まれていたが,没後約半世紀を経て,矢崎節夫らにより三冊の遺稿集,書簡,実弟の日記等が発見され,現代によみがえった.次にみすゞの自然観・生命観がうかがい知れる一編を紹介する.
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