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第1土曜特集 1細胞解析――技術と応用
技術
電気化学的なケミカルイメージングによる実時間1細胞解析
Real-time 1-cell analysis by electrochemical chemical imaging
髙橋 康史
1
Yasufumi TAKAHASHI
1
1金沢大学ナノ生命科学研究所
キーワード:
微小電極(マイクロ電極)
,
電気化学イメージング
,
走査型電気化学顕微鏡(SECM)
,
走査型イオンコンダクタンス顕微鏡(SICM)
Keyword:
微小電極(マイクロ電極)
,
電気化学イメージング
,
走査型電気化学顕微鏡(SECM)
,
走査型イオンコンダクタンス顕微鏡(SICM)
pp.955-960
発行日 2021年3月6日
Published Date 2021/3/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27610955
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超解像度顕微鏡など高い空間分解能を有する光学顕微鏡技術や,高い量子収率を有するscientific CMOSカメラなどの発展により,ライブセルイメージング技術は飛躍的に発展を遂げている.その背景には,多様かつ高感度な蛍光プローブの存在があり,蛍光プローブはライブセルイメージングに欠かせないツールである.一方で,微小電極(マイクロ電極)を用いて,神経伝達物質や細胞由来の代謝物やホルモンを高い時間分解能で計測する電気化学計測による1細胞計測も,この20年間で大きく発展した.マイクロ電極を利用した化学物質のセンシングでは,蛍光イメージングと異なり,ラベルフリーかつ励起光による細胞へのダメージもないため,長時間の計測が可能である.また,ナノスケールのガラスピペットを用いて,イオン電流を利用した細胞の計測技術は光学顕微鏡の限界を超えた解像度で生細胞の動きを観察することができる.本稿では,このマイクロ電極やガラスナノピペットを用いた計測技術によるライブセルイメージングに関して紹介する.
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