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連載 硝子体手術アジュバント―知っておきたいコツと落とし穴・第6回
ケミカルビトレクトミー
Chemical vitrectomy
浅見 哲
1
Tetsu Asami
1
1名古屋大学大学院医学系研究科眼科学教室
pp.936-939
発行日 2014年7月15日
Published Date 2014/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410105293
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コツ
1.プラスミン酵素の作用が発揮されるまで30~45分待つ。
2.効果が期待できるのは,400μm以下の小さな黄斑円孔や接触面積の小さな硝子体黄斑牽引症候群である。
3.プラスミンはできるだけ硝子体中央部に注入する。
落とし穴
1.急性後部硝子体剝離により網膜裂孔が生じる可能性があるので,投与前に網膜格子状変性のチェックを行う。
2.広範囲の黄斑上膜や増殖性の疾患では効果は多くは期待できない。
3.Zinn小帯が脆弱な,偽落屑症候群やMarfan症候群などの症例には慎重に投与する。
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