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第1土曜特集 1細胞解析――技術と応用
技術
1細胞プロテオーム解析はどこまできたか
Current trends in single cell proteomics
松本 雅記
1
Masaki MATSUMOTO
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科オミクス生物学分野
キーワード:
質量分析
,
プロテオーム
,
プロテオミクス
,
1細胞
Keyword:
質量分析
,
プロテオーム
,
プロテオミクス
,
1細胞
pp.919-925
発行日 2021年3月6日
Published Date 2021/3/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27610919
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次世代シークエンサー(NGS)による1細胞トランスクリプトーム解析の普及を受けて,より生体内反応に近い分子階層であるプロテオームに対しても1細胞解析への期待が高まっている.近年,プロテオーム解析の技術基盤である質量分析計の高感度化や高速化は飛躍的に向上しており,少数細胞でのプロテオーム解析も射程圏内に入りつつある.その一方で,試料調製やスループットの問題など,プロテオーム解析特有の技術的課題はいまだに多く残されており,これらを解決しないかぎり,真の1細胞プロテオーム解析は実現できない.本稿では,1細胞プロテオミクスに向けた,質量分析技術や試料調製法の現状を紹介し,現在何ができて,何ができないのかについて議論する.
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